タイムマシン大作戦

アイドルと映画と本つまりインドア

勧められないけど勧めたいKindleの話

最近CMでもお馴染みのKindle Paperwhite。そのお馴染みのCMはどうも受けが悪く批判を買ってます。わたしもなんとなく嫌いです。

 Amazon Kindle Paperwhite のCM が公式チャンネルで公開。「新しくなったKindle Paperwhite。読んだらあなたも好きになる。」 CMを見た人は「イラッとくるな」等の声多数。 : 動画NOW!!

あのCMではKindleの良いところが(もちろん悪いところも)分かりづらい。なのでKindleを持ち初めて1年3ヶ月(たったの1年3ヶ月で高みの見物をしてます)のわたしがひねくれた感想を晒してみました。わたしが使っているのはKindle Paperwhite 3Gの2012年モデルです。

 

・品揃えがわるい

公式HPにはこう書かれているでしょう。「豊富な品揃えを低価格で」 …嘘です。(アッサリ)わたしがあまりにも貪欲なために感じる不満かもしれませんが、どうしても品揃えが良いとは思えません。特に漫画に感じることで、有名な漫画は発売当日にKindle版も出ることはありますが、そうでない漫画はKindle化などどこ吹く風です。ただ、これに関しては続々とKindle化されている状況ではあるので、待てばいつか電子書籍になる日がくるかもしれません。希望を持ちましょう。

・安くはない

なんとなーく電子書籍って紙を使ってないから安いイメージがあると思うんです。わたしも利用するまではそう思ってました。…が、実際は紙の本とそう変わらない値段です。通常では紙の本と同じ値段か、それよりも100円くらい値下げした価格。洋書はもっと大幅に値下げしてるのに!と地団駄を踏みましたが、日本の書籍は出版社絡みでなんかあって(よく知らないしそこはどうでもいい)大幅には値下げしないそうです。ただ「高い」ではなく、あえて「安くはない」とした理由。…セールがあるんです!この間も角川書店が70%オフのセールをやっていました。狂ったように買いました。Amazonで「1-Clickで今すぐ買う」を押し続けた人々は皆こう思ったでしょう。「Kindle最高だなァ!!!」 安くない本をわざわざ電子書籍で買う必要があるのかというモヤモヤは発散されます。ただ、通常はモヤモヤしてるということです。

・純正カバーが本体を台無しに

iPhoneiPhoneカバーを付けるように、Kindleにもカバーをつけたいものです。KindleiPhoneほど多くは出回っていない商品なので、純正をチェックする人は多いと思います。その純正の値段がだいたい4,000円。「まァ~高いけど落としたらヤだし~」と詳細を見ずにポチったのが過去のわたし。馬鹿です。お馬鹿です。このカバーの重さは159g。222gで軽くて便利だったKindleも合わせて381gになればあっという間にズッシリ子ちゃんです。実はわたしは半年間ほどKindleを放置していたのですが、その原因もこの重さにあります。ゴロゴロしながら本が読めないならもういらん!と埃をかぶせていました。カバーをとって丸裸になった今では再び出勤のお供になっています。カバーをつけたい人は純正以外でもいいのがあるみたいなので、そちらをオススメします。手作りしてる人もいるみたいですね。

・手軽に買えない

これは3Gに限った話です。Kindle Paper white3Gは他のKindleとは違い無料で3G回線が使えるので、Wi-Fiに繋がなくても端末でそのまま本が買えます。いつでもどこでも目星のついた本が買える優れた機能です。…ただ、もんのすっごーーーく動きが遅い。他の端末でのサクサク感に慣れ親しんでいる人には気が遠くなるような遅さだと思います。そして3Gだと漫画は容量が大きくて買えません。Wi-Fiに繋ぎましょう。(なんだそりゃ!)クラウドという、いわゆるKindleの本棚に仕舞われた本を読むにもネット回線が必要なのですが、もちろん漫画は容量が(以下略)なので読めません。Wi-Fiに繋ぎましょう。ついでに言うとWi-Fiに繋いでも動きは遅いです。3Gは白黒対応でもともと漫画を読むのに適した作りではないです。わたしは本体を小説、iPhoneアプリで漫画、と読む本に応じて分けています。

 

ここまでKindleに対して感じている不満を書いてきました。あれっ、良いところを書くはずが気づけば悪いところばかり…。ただこうして悪いことばかり並べるのは、こんな駄文に付き合ってくれたあなたに買って後悔してほしくないからです。タイトルは「勧められないけど勧めたいKindleの話」です。勧められないのは上記のような不満も確かにあるからです。

不満はたくさんあるけど、Kindleがない日常はこの先ないだろうなと思っています。その不満をかき消すほどの利点と愛情があるからです。

例えばそれは紙の本ではありえない軽量感。純正カバーの悪口は散々書きましたが、本体は軽くて最高の一言に尽きます。満員電車で見開きの小説を読むのはとても苦労するでしょう。それが軽くて持ちやすいKindleに変われば居心地のよい読書空間に変わります。(それは言いすぎか)

そしてEインクを使ったディスプレイ。Eインクってなんぞやという人はぐぐってください。わたしもよく知りません。ただ、目に優しくて疲れない優れものということは分かっています。直射日光の下でもこれのお陰で悠々と読書ができます。ただ、このディスプレイはPaperwhiteだけみたいです。その代わりFire HDの方はフルカラーで1280×800という高画質です。

欠点があった方が愛情が湧くことってありませんか?わたしはアイドルが好きなのでアイドルで例えますが、容姿秀麗でどこへ出してもおかしくないアイドルよりも、ちょっとブサイクだったり性格に難があるアイドルの方が人気が出るものです。話が逸れすぎですが、Kindleも非難されやすい欠点があるからこそ情が湧き、欠かせないものになりました。

わたしは手当たり次第に「Kindleイイよ!」とは言えません。ただ、もし手元にあればあなたの読書ライフに変化をもたらしてくれることは保証できます。Kindleも結構な価格の商品なので、購入する際はよく考えた方がいいでしょう。では、あなたの読書ライフが素晴らしいものでありますように。